腎臓について

腎臓について腎臓の働きや腎臓の病気、その予防についてご説明します。

腎臓の働き

腎臓は150g前後で心臓から送り出される血流の4分の1~5分の1が流れています。

腎臓の最大の役割は老廃物の除去です。体内でいろいろと活動した結果生じた老廃物は、不要なものであると同時に体内で蓄積されると、人体にとって有害な物質となるのでできるだけ早く体の外に捨てなければなりません。その為、腎臓はたくさんの血液を濾過して、必要なものは残し、必要でないものは体の外に捨てようとします。

また、体内のナトリウムやカリウムなどの電解質の調節、水分の調節、体を酸性やアルカリ性に傾かないようにする調節、ホルモンの分泌(赤血球の生成,血圧の調節,ビタミンDの活性)など、たくさんの仕事をしています。

CKD(慢性腎臓病)

CKD(慢性腎不全)とは、腎臓機能が低下しているなどの状態で、そのまま放置してしまうと、末期腎不全という状態にまで腎機能が低下してしまいます。そうなってしまうと、透析治療や腎臓移植を受けなくてはならなくなります。

腎不全とは~腎臓病の早期発見が大切!~

体内で生じた老廃物が腎臓から捨てられるには、まず血液が腎臓の糸球体で濾過されることから始まりますが、腎炎などの病気で糸球体のところで詰まってしまうと血液を濾過する機能が低下してしまいます。糖尿病性腎症は、糖尿病にかかり、血糖コントロールが悪く高血糖状態が長時間にわたり続いた人に発症します。腎臓の機能が落ち老廃物を排泄できない状態を腎不全といいます。

腎症が発病して、それを放置しておくと、腎臓の機能が低下し「腎不全」になります。腎不全になると、人工透析療法が必要になります。現在、日本で人工透析を受けている人の数は、約30万人います。その中の約45%が糖尿病由来の腎不全の方です。また、その人数は年々増加しています。

腎症は、全身倦怠感、食欲不振、嘔気、むくみ等の症状に気づくころには、すでに腎不全の末期状態にまで進行していることがあります。

慢性腎臓病は心臓や血管の病気の発症などについても重要な因子であることがわかってきました。また透析管理が他臓器障害の予防においてもきわめて大切であることもわかってきています。当院ではひとりひとりに対して適切な治療を行い、そして合併症の予防に努めます。

食生活の改善や運動については、予防策のページで詳しくご紹介しています。



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